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zoom RSS 2012スプリング・コンサート「遠藤幸男&中田久美子ジョイント・リサイタル」&「函館男声合唱団」

<<   作成日時 : 2012/06/25 22:29   >>

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 胸底から出ずる音楽・・・





 3月4日(日)15:00〜函館市芸術ホール





 ヴィオラという楽器が大好きだ。

 ダイレクトに心から紡ぎ出されるような印象を受ける点で、“声”と近いものがあるような気がする。

 遠藤幸男さん(札幌交響楽団ヴィオリスト)は、慈しみを持ってこの楽器の魅力を開陳される第一人者のお一人。

 また、中田久美子さんは函館で最も信頼すべきピアニストの一人だが、実績的にはもう中堅というべきだろう。

 
 中田さんのソロとしては、ブラームスのOp.118から3曲、リスト「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」、プロコフィエフピアノソナタ第1番。

 それぞれが素晴らしい曲で、ヴァラエティに富んでいる。


 ブラームスの間奏曲、バラードは最晩年の作品だが、私には青春の憧れが胸に痛い。

 寧ろ、極若い頃のピアノ作品よりもたおやかだ。

 クララ・シューマンに捧げた作品だが、素直に彼女への思慕が表されているように感じる。

 様々なものを脱ぎさった裸の心・・・


 リストでは華やかな技巧が楽しめた。


 プロコフィエフのソナタ第1番はまさにOp.1なのだが、この直後のモダニズム期からすると遥かにロマンティックなもの。

 しかし、大変魅力的な単一楽章の作品だ。

 中田さんは曲のプロポーションを保ちながら情感豊かな演奏だった。


 遠藤幸男さんとのデュオは、ブラームスのヴィオラ・ソナタ第1番と、バックスのヴィオラ・ソナタ。

 ブラームス作品は云うまでもない名作である。

 4楽章の堂々とした構成には、晩年の創作力の衰えは感じられない。

 余談だが、ブラームス作品で唯一苦手なのはクラリネット五重奏曲だ。

 あのペシミスティックさには流石に気が滅入る・・・


 バックスは名作の名演だった。

 緩・急・緩の3楽章作品で、コンサート・プログラムの最後にはどうかとも慮ったが、結果は感動的なものだった。

 バックスは英国、北欧音楽好きには堪らない作曲家の一人。

 その7曲の交響曲には二組の全集録音がある。

 なんとなく雰囲気の似通った作曲家にはバントックやブライアンがいるが、バントックにもヴィオラ・ソナタがある。

 
 この後聴かせていただきたいヴィオラ・ソナタを挙げると、ショスタコーヴィチのもの。

 これも晩年の名品である。





 3回シリーズのスプリング・コンサートの最後は函館男声合唱団だった。


 3月11日(日)14:00〜函館市芸術ホール




 丁度、震災から丸一年の日。

 黙祷から始まった・・・

 演奏については客観的な判断ができないので、聴いていただいた方はぜひコメント欄に感想を入れてください。

 継続して取り上げライフ・ワークになっている、多田武彦『富士山』から始まった。

 のっけからア・カペラの難曲で、特にトップテナーは大変だ。

 いろいろ裏話はあるのだが内緒。

 タダタケなんだがチケット代は¥2000だったぞ。


 続いては北海道に因んだポピュラー曲を集めた『北海道賛歌メドレー』を。

 7曲が取り上げられているが、どちらかというと私より更に年上の世代が親しんだであろう曲たちだ。

 叙情的な名メロディが集約されている。

 伊藤喜久雄指揮者のデビューでもあった。

 ピアノ伴奏は堀川眞智子先生。

 もともとはオーケストラ版なのでダイナミクスの表現に苦労されたのではないか。

 
 最後のステージはグノー「第2ミサ曲」。

 長期間暖めてきた曲なのだが、なかなか思うように歌えないなあ・・・

 和声が微妙で内声には結構難しいし、トップテナーにも過酷なところがある。

 オルガン伴奏は石崎理さん。

 相変わらず見事な演奏で助けられました。

 パイプオルガンが設置されているホールではないので、電子オルガンを使用、ホールのスピーカーからのアウトプットだった。

 残念ながら、やはりパイプオルガンの自然な空気感は得られない。

 ホールの音響について的確なアドバイスが出来るディレクターが必要だったように思う。


 今回いただいた機会はひとつのメルクマールとなることだろう。

 再来年の10周年記念に向けて更なる精進を。


 今年度の定期演奏会に準備する曲は、多田武彦『雪あかりの街』、團伊久磨『岬の墓』、南安雄『子供の詩』、愛唱曲集「オレーグ公の歌」、「コサックの子守歌」、「母なるヴォルガを下りて」etc.


 毎週火曜日19:00から函館湯の川カトリック幼稚園で練習しています。

 興味のある方はコメント欄にご連絡ください。




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