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zoom RSS 函館音楽界2012年度後半の演奏会&函館男声合唱団合宿

<<   作成日時 : 2013/03/05 03:48  

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函館男声合唱団合宿所で同時開催されていた子どもおやつ教室。





 昨年はは自分が参加するイヴェントが多くて演奏会を聴くチャンスが少なかった。

 これは私としては本末転倒なので今年はもっと積極的に聴いていきたい。

 ツィッターに加えて、放置状態だったフェイスブックも本格的に稼動し始めてしまったので、ブログの更新が遅れに遅れてしまった。

 気合を入れて再開!暫く過去記事になります。




 9月4日(火)〜函館市芸術ホール

 祝祭・国際モーツァルトin北海道2012 函館公演



 モーツァルト協会というと、日本モーツァルト協会を筆頭に全国各地にあるものと思う。

 私も学生時代に、仙台の協会で運営のお手伝いをしたことがあった。

 定期的な例会の中で、解説を加えるなりしながら作品を紹介するという活動が一般的なのだろう。


 仙台も勿論そうだったが、作曲者、作品に敬意を十分抱いた上での運営である筈だ。

 ところが北海道モーツァルト協会にあっては、少しく様相が異なるようなのである。
 
 作曲者、作品に光りを当てるという本来のものから少し焦点が外れているような気がするのだが、どうだろうか。
 

 どうやら、月次に定期的な例会を開催しているということではなく、タイトルのような演奏会を年一回主催するというスタイルらしい。

 本部が札幌等の都市にあるのではなく、函館近郊の七飯町にあるというのもなんとなく訝しい。

 主に函館と札幌を中心にイヴェントを開催しておられるようで、私も何回か過去にお邪魔させていただいたことがあった。

 解説者に我が国モーツァルト研究の駘蕩である海老澤敏先生をお迎えしているのだから、フレームとしては大変立派と思えるのだが、肝心の演奏会の組み立て方には些か首を傾げたくなるところがある。


 実のところ、演奏に関わっておられる方々の多くが知人なのでとても書き難いのだが・・・

 第一部の四手及び、二台のクラヴィーアの為のソナタ2曲は好企画。

 しかし、第二部のモーツァルト「レクイエム」は・・・どうも出演された皆さんには些か気の毒な作品の提示の仕方だったのではないか。

 混声四部の合唱と四人のソリストとオーケストラの為の「レクイエム」を、女声二部と女声二人のソリスト、弦楽四重奏とオルガンという形にに編曲されたものだった。

 どうやら、札幌で主催者周辺において結成された女声合唱団との関連から生じた企画のようである。

 オーケストラを弦楽四重奏とオルガンに集約するというのは有り得る。

 また、混声4部を女声に集約するというのも理解できないわけでもないのだが(積極的には賛成しかねるが)。

 問題は編曲の仕方。

 本来の混声のアルトとソプラノの部分をソプラノが、テノールとベースの部分をアルトが歌うのである!

 上手に三部に纏めるというのならまだ許容できるのだが、四声のものを二声でやるってどういうことなのだろうか?

 ソリストも同じく、ソプラノとアルトで総て賄う!

 演奏が良い悪い以前の問題で、繰り返すが演奏に携わった皆さんには本当に気の毒な企画だったと(個人的には)思う。

 殆ど作曲者、作品への冒涜に近しいというのが正直な私の感想。

 どこかの女声合唱団が企画した、というのならともかく、なぜ“モーツァルト協会”なのか?

 全く理解不能だ。


 第一部のクラヴィーア作品は、アレクシア・ムーザさんというギリシャ生まれの若手ピアニストと、在函演奏家お二人の共演だったが、これはスリリングな体験だった。

 ムーザさんの活力溢れる(過ぎる?)推進力には共演者も度肝を抜かれたのでは?

 快速のテンポは作曲当時のフォルテピアノでの演奏なら相槌を打ちたくなるものだったろう。

 しかしそれを現代のフルコンサートグランドで再現するのは並大抵のことではない。

 二台ピアノの急速楽章では、響きが豊穣過ぎて声部がだんごになってしまった。

 しかしその分、緩い楽章では快適なテンポの至純なモーツァルトを味わえたのではないか。

 このような演奏は嫌いではない。

 教科書的なモーツァルトよりは遥かに素晴らしい!


 文句を言いたいのは、飽く迄メインプログラムの企画のあり方。

 人類が持った宝の中でも最も偉大な作曲家の偉大な作品を、あるべき姿で提供していただきたい。

 それのみ。




 11月3日(土)15:00〜函館市民会館大ホール

 函館市民オペラ 『ファルスタッフ』


 第20回記念公演だった。

 継続は力なり、というが、今まで携わってこられた皆さんの努力に敬意と感謝を表したい。

 実のところ、主に経済的な事情で存続が厳しい状況ではある。

 函館の市民オペラは、アマチュアながら素晴らしいオーケストラを自前で確保している点がアドヴァンテージ。

 これは実に貴重なものである。

 また、男声は少し手薄ではあるものの、ソリスト級の人材が豊富でもある(女声はソプラノに偏っているが)。

 セット、小道具、衣装、メイク等のスタッフの皆さんもベテラン揃いで頼もしい。

 大きな問題は合唱がまるで形になっていないことで、ここの組織化さえ上手くいけば(本当はこれが一番大事だろう)磐石なオペラ団体なのだが・・・

 後は運営体制の再構築・・・


 記念の公演ということもあってか、豪華にキャストを揃える演目だったが皆さん熱演だった。

 特にタイトルロールのファルスタッフを演じた井上治さんにブラヴォー!

 加えて特筆すべきは、指揮の遠藤幸男さん。

 難しいオペラだと思うが、終始快調ななテンポで公演を成功に導かれた。


 繰り返すが、このソリストの皆さんとオーケストラには、ぜひ今後も愉しませて頂きたいものだ。




 10月27日(土)18:00〜函館市芸術ホール

 第124回函館市民合唱祭



 春・秋2回の秋の部。

 今回は16団体だった。

 歌われた作品は松下耕、千原秀喜、木下牧子、鈴木憲夫、高嶋みどりetc.

 女声コーラス トリルさんが西村朗作品を歌われたのが耳を惹いた。

 
 今年は函館で、全日本合唱コンクール道大会が開催される。

 それを機会に更に盛り上がって貰いたい。

 それにしても毎度繰り返すが、合唱祭は年一回で十分だろう。

 忙しい団体・個人は今後ますます忙しくなるし、もし、そうでもないところがあるとすれば、それぞれに積極的な単独演奏会開催を促すべきでは?




 11月25日(日)13:30〜函館市芸術ホール

 第一回函館音楽祭 類家唯ピアノリサイタル



 個人で音楽祭を開催するという途方もない試みを実現させた!

 類家唯さんはこれから函館の音楽界を背負って立つ、希望の新進ピアニストのお一人。

 函館に腰を据えた八面六臂の活躍を期待したが、早々に快挙を成し遂げた。

 多くのご友人を集結し、地元の音楽家も糾合して臨時のオーケストラを結成、今回はご自分のピアノ独奏による
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番にチャレンジされた。

 臨時とはいえ、若手の一流奏者によるオーケストラも聴き応えがあった。

 類家さんのピアノは総てのプログラムを通して完璧で、技術的には相等のレベルといえる。

 これからは、どのようなレパートリーを構築し深めていくか、そして、ピアノを越えた活動にも向かうかが関心の焦点。

 将来的には(今直ぐでも歓迎)、指揮を含めた指導的な立場で活躍して貰いたいと切に願うものだ。

 一層の研鑽を期待!


 その他、ショパンのノクターン、メンデルスゾーンのニ短調ピアノ三重奏曲を演奏されたが、特にメンデルスゾーンは、作品の常のイメージを覆すほど情熱に溢れたものだった。

 共演されたヴァイオリンの会田莉凡さん、チェロの水野由紀さんのポテンシャルの高さは、実に将来楽しみ!

 お二人とも既にご活躍であるが、今後更にステップアップされるのは間違いない。

 加えて、オーケストラ単独でシベリウス「フィンランディア」etc.が演奏された。


 次回は既に10月27日(日)に決定している。

 更なる大きな実りを期待したい。




 11月29日(木)18:45〜函館市芸術ホール

 神尾真由子&ミロスラフ・クルティシェフ デュオ・リサイタル



 函館のクラシック音楽界を支えてこられ、また愛好家の代表でもある鹿内正紀が差配なさっている実行委員会の主催。

 鹿内さんは今病床についていらっしゃるそうで、ご快癒をお祈りする。

 その鹿内さんの思い入れ深い、神尾真由子、そしてベートーヴェンのコンサート。
 
 予想通りの感動的なものだった。

 7番〜9番、ハ短調とト長調、そして所謂「クロイツェル」イ長調の3曲。

 時間の都合で前半の2曲だけを聴かせていただいた。

 ハ短調は4楽章、ト長調は3楽章だが緩徐楽章にメヌエットが組み込まれている。

 ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ、いや、その作品のほぼ総てに共通するのは、その緩徐楽章の素晴らしさだ。

 稀代のメロディスト、その一面がヴァイオリン協奏曲を筆頭にヴァイオリン作品に特に色濃い。

 共演のミロスラフ・クルティシェフさんは、ソリストとしても相等の実力者だろう。

 ペダルを踏む音のでかさに仰天!

 ホールのどこかで工事をしているのかと思ったw




 12月4日(火)〜五島軒

 はこだて童謡の会第5回クリスマス会



 はこだて童謡の会も5周年だそうで、今年は幾つか大きなイヴェントがありそうだ。

 というか、もう1月20日(火)には国際交流センターでロシア民謡を歌うことになったようだ(現時点では終了)。

 はこだて童謡の会は基本的に斉唱なんだが、皆さん大いなる喜びを持って歌われるのが素晴らしい。

 斉唱で歌われる童謡の良さというものはある。

 クリスマス会も歌で始まり歌で終わる。

 私も何曲か歌わせていただいたが、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」をカルテットで歌ったのは良い経験になった。

 アンサンブルの練習は大事。




 12月9日(日)18:30〜カフェペルラ

 クレアシオンvol.74 バロック・クリスマス



 常に一定のレベルを保持し続けるクレアシオン・コンサート。

 今回も健在だった。

 最初は石田雅代さんのピアノで、バッハのフランス組曲第3番ロ短調を。

 こう言っては失礼ながらよく研鑽を積まれている様子が伺われ、少しく感動。

 チェンバロのストップを彷彿とさせる音色操作を明確にされている。

 よくピアノから多彩な音色を引き出されたのではないか。

 また、各舞曲の雰囲気を良く表されていた。


 ヴォーカルアンサンブル・ノインの皆さんは、同一プログラムの繰り返しにより、かなりこなれてきていらっしゃるのでは。

 むやみにレパートリーを広げるよりも、深化は大事だ。


 松石隆さんは、ヘンデルのフルートソナタロ短調をトラヴェルソで!

 これは素晴らしいコントロールだった。ブラヴォー!

 森洋子さんのチェンバロもよく支えてらした。


 宍戸良子さんは、リコーダーでテレマンを。

 「忠実な音楽の師」よりの一曲だったが、なにしろ膨大な作品を残したテレマン。

 “12の幻想曲”は何時か聴かせていただきたい。


 最後は、「マタイ受難曲」から数曲のアリアとレチタティーヴを、ソプラノの増田朗子さんを中心に。

 前のプログラムも含めて、菊地加緒理さんが演奏されたチェロのコンティヌオの進境が著しかったのは特筆。




 12月16日(日)14:00〜ベル・クラシック

 函館MB混声合唱団 クリスマス・コンサートvol.19 2012



 今回のクリコンの新機軸は、「ル・ラピス」というフレッシュな器楽アンサンブルをゲストに迎えたこと。

 団ピアニストの畑中佳子さんが中心になって結成された、手練れ揃いのグループだ。

 ヴァイオリンの烏野慶太さん、チェロ菊池加緒理さん、ベース吉村徳泰さん、パーカッション小田桐陽一さんの5人。

 お客様には大変喜ばれたようである。今後の更なるご活躍に期待!


 合唱はジブリものから、スコットランド民謡、定番のクリスマス曲をバラエティ豊かに。

 ラター作品には骨が折れたなあw

 ヘンデル「ハレルヤ」はお客様も一緒に。




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 函館男声合唱団は今月10日に第8回定期演奏会を迎える。

 昨年11月には、ふるる函館で恒例の合宿があった。




 
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